MSDOS起動までの流れ
(普通のパソコン編)

本来のMS-DOSであれば、

  1. 電源ONでROM BIOS(今のパソコンでいうとAWARDとかPhoenixとかのBIOS)が動く。
  2. その中にあるブートストラップローダー(bootstrap loader)がディスクの一番外周を読みに行く。
    ブートストラップローダーとは、OSを起動させるためのプログラミングと理解してればいい?
    そうそう、起動をブートする、再起動のことをリブートっていいますよね、これはこのブートストラップローダー読みに行くこと、改めて読みに行くことからこういう。
  3. ディスクの一番外周には、IPL(アイピーエル Initial Program Loader)ってのがあって、ブートストラップローダーがこのIPLを読み込みに行く。
  4. このIPLがIO.SYSMSDOS.SYSを読み込み実行する。。
    余談が多いけど、IO.SYSってのはinput-outputシステムってことで、その昔各メーカーが各々独自のハードウェアで運営していたので、同じMS-DOSパソコンでもハードウェアの構成が違う。
    だから、各メーカーがIO.SYSを各々モディファイし各メーカーオリジナルのMS-DOSを販売していたってわけ。NEC98のMS-DOSがDOS/Vパソコンで使えないのはこれによるわけです。
  5. CONFIG.SYSを解釈し実行する。
    ここで、FILESやBUFFERSそしてデバイスドライバと呼ばれる設定ファイルを読み込み、COMMAND.COMを読み込む。
  6. 次にAUTOEXEC.BATを読み込み実行する。

    基本はここまで、Windows3.1時代では この後win.comを実行しWindows3.1が起動していました。
    Windows95/98でも、config.sysやAutoexec.batはありますが、なくても動作します。

    MSDOS.SYSは各メーカーほとんど?同じでMS-DOSの機能を統括するってことで同じバージョンであれば他メーカーのモノでも使えるってことですが、実際の所はほとんどのアプリケーションがハードウェア(BIOSやIO.SYS)を直接制御するようなプログラムが多いためか動作しなかった。

IO.SYSがハードウェアの違いを吸収する。COMMAND.COMの更に上位にアプリケーションが存在する。Windows3.1では COMMAND.COMの上位にWindows3.1があり更にその上位にアプリケーションが存在していた。まぁ動作が不安定なのはしかたがなかったってところですかね。

この後も機会があればMS−DOSの世界を今更ですが書いていこうと思っています。
あと、Windows95/98のDOSの世界も機会があればね。(^^;;ゞ