MSDOS起動までの流れ
(普通のパソコン編)
本来のMS-DOSであれば、
- 電源ONでROM BIOS(今のパソコンでいうとAWARDとかPhoenixとかのBIOS)が動く。
- その中にあるブートストラップローダー(bootstrap loader)がディスクの一番外周を読みに行く。
ブートストラップローダーとは、OSを起動させるためのプログラミングと理解してればいい?
そうそう、起動をブートする、再起動のことをリブートっていいますよね、これはこのブートストラップローダー読みに行くこと、改めて読みに行くことからこういう。
- ディスクの一番外周には、IPL(アイピーエル
Initial Program Loader)ってのがあって、ブートストラップローダーがこのIPLを読み込みに行く。
- このIPLがIO.SYSとMSDOS.SYSを読み込み実行する。。
余談が多いけど、IO.SYSってのはinput-outputシステムってことで、その昔各メーカーが各々独自のハードウェアで運営していたので、同じMS-DOSパソコンでもハードウェアの構成が違う。
だから、各メーカーがIO.SYSを各々モディファイし各メーカーオリジナルのMS-DOSを販売していたってわけ。NEC98のMS-DOSがDOS/Vパソコンで使えないのはこれによるわけです。
- CONFIG.SYSを解釈し実行する。
ここで、FILESやBUFFERSそしてデバイスドライバと呼ばれる設定ファイルを読み込み、COMMAND.COMを読み込む。
- 次にAUTOEXEC.BATを読み込み実行する。
基本はここまで、Windows3.1時代では この後win.comを実行しWindows3.1が起動していました。
Windows95/98でも、config.sysやAutoexec.batはありますが、なくても動作します。
MSDOS.SYSは各メーカーほとんど?同じでMS-DOSの機能を統括するってことで同じバージョンであれば他メーカーのモノでも使えるってことですが、実際の所はほとんどのアプリケーションがハードウェア(BIOSやIO.SYS)を直接制御するようなプログラムが多いためか動作しなかった。
IO.SYSがハードウェアの違いを吸収する。COMMAND.COMの更に上位にアプリケーションが存在する。Windows3.1では
COMMAND.COMの上位にWindows3.1があり更にその上位にアプリケーションが存在していた。まぁ動作が不安定なのはしかたがなかったってところですかね。
この後も機会があればMS−DOSの世界を今更ですが書いていこうと思っています。
あと、Windows95/98のDOSの世界も機会があればね。(^^;;ゞ